尋常性乾癬が改善した体験まとめ

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尋常性乾癬歴25年のアボガドが、どのようにして症状が改善していったか、その経過をご紹介しています。

わたしの場合、現在の症状は軽症です。右腕の付け根と左耳の後ろ、頭皮のかさぶたができている程度。隠れているので、外からは分かりません。ただ、3年前の家族の入院を機にかゆみが悪化し、一時は夜中に目が覚めてしまい、睡眠障害になりました。

そこで、何とかかゆみを改善しようと、試行錯誤を続けてきたのです。

食事による改善

食事療法で7~8割のかゆみは改善しました。乾癬やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の人には、食べてはいけない食品があるのです。

  1. グルテンフリー(小麦粉を避ける)
  2. カゼインフリー(乳製品を避ける)
  3. ナス科の植物(トマト・ピーマン・なす・じゃがいも・パプリカなどを避ける)
  4. 甘いもの(精製された白砂糖を使ったお菓子類)
  5. 加熱した油で調理しない(揚げる・炒めるではなく、茹でる・煮る・蒸す)

揚げ物は避けていましたが、炒め物もダメでした。チンゲン菜とツナ、豚肉抜きのゴーヤチャンプルーを、それぞれオリーブ油で炒め出來たてを食べたのですが、その晩強いかゆみが。現在は茹でる・煮る・蒸すという調理法で料理しています。

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エドガー・ケーシーの本で、乾癬の根本原因が【腸の薄化現象】にあると知り、さらに調べていきました。それが【リーキーガット症候群】でした。

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さらに、リーキーガット症候群の人は消化吸収が悪いことを知って、ボーンブロススープに出会います。丸鶏りスープの冷凍キューブを出汁にしたり、魚のあら汁を作ったりと、タンパク質をアミノ酸単位で摂ることもしています。

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今主流になっている【糖質制限】とは真逆の考え方なのですが、柏原ゆきよ氏の書籍や動画が大変参考になっています。ご飯を減らしおかずを沢山食べるという、今時の食事法よりも、1975年当時、現在より2倍もご飯を食べていた頃の方が糖尿病は少なかったのです。なぜなら、ご飯は血糖値が安定するからです。また、伝統的に日本人の食性に合っているとも言えます。

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胃腸の弱い人は、無理やり動物性タンパク質を摂っても消化吸収できません。そこで、ボーンブロススープのようなアミノ酸単位での摂取や、ご飯と味噌汁を基本にした食事法が有効になってくるのです。そのわけは、米に足らない必須アミノ酸・リジンが大豆には豊富で、大豆に足らない必須アミノ酸メチオニンが米には豊富だからです。【ご飯と味噌汁】【ご飯と納豆】といった組み合わせで、ほぼアミノ酸スコア100のタンパク源を確保。無理しておかずを増やさなくても、タンパク質を摂ることが可能です。

柏原式食事法を初めてから、胃腸の調子がとてもよいです。15年来使用してきた消化酵素サプリも不要になりました。また、朝食時に豆乳ヨーグルトに甘酒をかけて食べる。塩麹漬けや甘酢漬けなどの漬物を常備する。こういった発酵食品を常食するようになり、お通じもよい感じです。

保湿剤・入浴剤による改善

保湿剤・入浴剤については、こちら↓の記事をご覧下さい。

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さらに、かゆみを緩和する方法ですが、パガノ博士の本を参考に、オリーブ油とピーナツ油の混合油と重曹風呂を試してみました。重曹は食用グレードのものを山盛り大匙1杯ほどお風呂に入れ、入浴後混合油を患部に塗ります。3か月くらいで、かゆみが落ち着いた感じに。書籍の製品取扱店のページにクシロ薬局が紹介されていますが、ここのオリーブ油とピーナツ油の混合油を使っています。

この保湿と入浴法で、かなり皮膚が落ち着きました。重症の方にはあまり参考にならないかもしれませんが、比較的症状が治まっている方にはおすすめします。

日光浴による改善

乾癬治療と日光浴の関係は医学的にも知られています。医療機関では、ビタミンDによる内服薬投与なども行われています。

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自身の経験からいっても、日光浴を意識的に行うようになってから、かゆみも改善し、患部の症状も収まりました。現在、顔にはUVファンデーションを塗っていますが、身体用の日焼け止めは付けていません。

ビタミンDは油溶性なので、初夏や夏季の紫外線量の多い時期に、たっぷりと日光浴をし蓄える。こうすることで、日照量の少ない季節に対応できます。

睡眠による改善

乾癬やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の方は、夜中のかゆみに悩まされた経験があるのでは?入眠後3時間以内は最も深い睡眠が必要ですが、ちょうど布団に入って身体が温まってくる時間でもあるんですよね。

わたしも夜中のかゆみのため、睡眠障害に。睡眠関係の本は多数読んできましたが、不眠を解決できるものはありませんでした。そんな中ネットで偶然、菅原洋平氏のインタビュー記事を発見。著作があるらしく、さっそく読んでみることにしました。

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菅原式の睡眠法はいたってシンプル。【4‐6‐11の睡眠の法則】です。

  1. 朝「起床後、4時間以内」に外の光を見る「メラトニンリズム」を整える
  2. 昼「起床後、6時間たったら」仮眠タイム「睡眠ー覚醒リズム」を整える
  3. 夕方「起床後、11時間たったら」プチ運動「深部体温リズム」を整える

ポイントですが、

①朝の外の光を見る場合、室内ならば窓から1m以内に移動する。5分~10分はその場にいる。できればベランダに出て1分ほど過ごすだけで、メラトニンリズムは作られる。

睡眠本でよくあるのが「カーテン越しの場所に2~3分いるだけでよい」というもの。それでは、メラトニンリズム生成には足りません。

わたしは毎朝、着替えたらベランダに数分間出るようになりました。これだけで、睡眠の質は見違えるほど変わりますよ。

②起床から6時間後に「計画仮眠」を取ることで、脳を休ませる。

仮眠時間は10分~20分程度。眠気を取るだけなら垂直(座った姿勢)で、体力を回復させたいときは水平(横になった姿勢)で眠るのがよいそうです。

③睡眠時に深部体温を下げるには、夕方深部体温を上げる運動が必要。ウォーキングやエクササイズなど軽い運動、つまりプチ運動がよい。

わたしは、この時間帯に軽い体操をした後、チェアースクワットを行っています。激しすぎない程度がよいと思います。

菅原氏の本を読んで実行したその日から、眠れない悩みは解決しました。医師によるエビデンス本は理論的ではあっても、実践的ではありません。また、日本人には「早寝早起き」が美徳という風潮がありますが、菅原式睡眠法では「起床時間を一定にしても、就寝時間はまちまちでよい」と提案されています。7~8時間の睡眠を確保するために、〇時に寝て〇時に起きる。こういう拘りはなんの意味もないんですね。

睡眠障害に悩む方には、本書の一読をおすすめします。

まとめ

乾癬のかゆみを改善したくて、いろいろな方法を試してきました。完治とまではいきませんが、現在90~95%は症状が治まっています。

  1. 【リーキーガット症候群】が原因であるため、腸内環境を改善するのに食事療法が大切。アレルゲンとなる食材や調理法を避ける、腸に負担をかけないよう【ボーンブロススープ】のようなアミノ酸単位でタンパク質を摂る、消化がよく血糖値が安定しやすい【ご飯と味噌汁】を基本とした伝統的な一汁三菜を心がける。
  2. 患部の保湿剤(ピュアオイル)と入浴剤を利用する。
  3. 起床後1時間以内の日の光や、正午前後の太陽光にしっかり当たる。
  4. 生体リズムを整える正しい睡眠の知識を身に付ける。

これらが、尋常性乾癬歴25年のアボガドの、自分の身体を使って人体実験してきた乾癬改善方法です。食事・運動・睡眠・日光浴・保湿や入浴と、トータルでケアしていく必要があるんですね。

中でも要となるのは食事療法。重症の方は医療機関への通院と併用していただきたいですが、食事だけでもかなりの程度治ります。多分この先、ステロイド外用薬のお世話になることもないでしょう。

最後に、日本人に合った食事法を提案する、柏原ゆきよ氏の動画をご紹介します。

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日本人には【一汁三菜】という伝統的な和食が合っています。また、【ボーンブロススープ】も、欧米やアジアで伝統的に作られてきた食事。アレルギー性の皮膚疾患はまさに、加工食品・コンビニ食やチェーン店での外食など、食生活の悪化が原因なのではないでしょうか?

しかし、無理は禁物です。病気改善のために〇〇を食べなくては、〇〇は食べてはいけない、と頑張るとかえってストレスに。美味しそう、食べたいな、と思いながら、楽しく感謝していただく。そうすれば胃酸もしっかり分泌されます。食べられる食材や調理法の中から工夫して、自分なりのレシピを増やしませんか?

乾癬やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患で悩む方に、アボガドの体験談が少しでもお役に立てればこんな嬉しいことはありません。