モリンガはアーユルヴェーダの時代からのスーパーフード!
エドガー・ケーシーの食事療法を参考にして、体内をアルカリ性に保とうと生野菜をたくさん食べました。盛夏の7月・8月はよかったものの、9月下旬になって身体が冷えることに。ローフード派の主張にある、酵素を摂るために生野菜を大量に食べる食事法は、問題があるなと感じました。なぜなら、ケーシー療法もローフードもアメリカ発。冷え性の多い日本人には向いていないからです。
そこで、一旦ケーシー療法を中断。野菜を摂るよい方法はないかと模索してみました。
野菜不足解消といえば青汁。日本人には馴染み深いアイテムです。ところが、青汁には問題点が多いことが判明しました。市販の多くの製品は、粉末にする過程で高温殺菌されます。酵素は48度で死滅するため、非加熱製法で作られた一部のメーカーのものを除き、 粉末青汁のほとんどは栄養価がないのです。
良心的な製法で作られた青汁も、熱に弱いため寒い冬場は飲む機会が減ってしまいます。そんな中見つけたのが、【モリンガ】というスーパーフードでした。
モリンガとは何?
モリンガの原産地はインド。5000年以上前から、アーユルヴェーダでは珍重されていた植物で、300もの病気を防ぐといわれ、医薬品としても使用されてきました。
モリンガが自生する地域は、栄養失調が問題視されている国と重なります。東南アジア・アフリカ・南米などの亜熱帯性気候の地域に多く、国連も注目しています。
モリンガの栄養
モリンガは別名「奇跡の木」とも呼ばれ、世界中でもっとも栄養価の高い植物です。
- 鉄分はプルーンの82倍
- カルシウムは牛乳の16倍
- ビタミンAはほうれん草の13倍
- ビタミンCはオレンジの7倍
- ビタミンEは卵の96倍
- ビタミンB₁は豚肉の4倍
- ビタミンB₂はまいわしの50倍
- ポリフェノールは赤ワインの8倍
- アミノ酸は発芽玄米の10倍
- カロテンは人参の3倍
- 亜鉛はニンニクの7倍
- 葉酸はほうれん草の4.6倍
- 食物繊維はゴボウの5倍
根から葉まですべて食べられますが、栄養値が高い葉の部分には、92種の栄養素が含まれまれています。しかも、体内で生成できない必須アミノ酸を、植物ではただひとつ含んでいるのです。
モリンガの効果
モリンガには抗がん作用のほか、血糖値やコレステロール値・血圧を低下させる作用、骨粗鬆症・アルツハイマー病予防にも効果があることが研究結果から分かっています。
さらに、体内のデトックス効果、美肌や艶髪を作る効果、肝機能や血流の改善、エイジング効果、免疫力の向上など、さまざまな健康効果が期待できる、まさにミラクルフードなのです。
モリンガはアミノ酸が豊富
体内で生成できない必須アミノ酸を、唯一含んでいる植物【モリンガ】。9つの必須アミノ酸のうち、リジン(リシン)は特に重要です。
植物がタンパク源というのも意外な感じがしますが、効率よく消化吸収できるという点では、優れていますね。
モリンガと腸内環境
モリンガには腸内環境を整える働きがあります。水に溶けない「不溶性食物繊維」と、水に溶ける「水溶性食物繊維」が豊富に含まれているため、排便を促すのです。食物繊維を摂ることで腸内細菌が増え、整腸作用が生じます。
また、アトピー性皮膚炎のようなアレルギー性疾患は、免疫力の低下によって起こりますが、食品添加物・農薬・抗生物質など、現代では腸内環境を悪化させる要因は多数あります。腸のバリアが崩れ、免疫機能が働かなくなる【リーキーガット症候群】は、乾癬・アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患や、潰瘍性大腸炎などさまざまな病気の原因。モリンガにはリーキーガットによる炎症を抑える、アリルイソチオシアネート類といった成分が豊富に含まれているのです。
さらにモリンガには、ビタミンB₆・ナイアシン・葉酸も豊富。腸内環境を整えるにはうってつけの食材といえるでしょう。
モリンガの食べ方はパウダーで
日本ではモリンガを摂取する場合、粉末のものがおすすめです。くせがなく、よもぎのような味。青汁好きの日本人には、受け入れやすいのではないでしょうか?1日にスプーンひとさじ位、2gを目安にするとよいでしょう。熱に強いため、夏場だけではなく、冬場でも青汁として摂取できますし、料理に混ぜるのも可。ヨーグルトに加える、蒸しパンに入れるなど、手軽なのも便利です。
オーガニックのものを選びたいです。沖縄・フィリピン・インド・ガーナなど、生産地はいろいろですが、日本の工場で殺菌・粉砕したものは比較的高品質といえるでしょう。モリンガは熱帯地方に自生する植物なので、熱に強く加熱殺菌処理でも栄養価が落ちることはありません。
まとめ
モリンガは奇跡的ともいえるスーパーフードです。地球上で最も栄養価が高く、豊富なタンパク源にもなりうるからです。
乾癬の症状を改善するため、生野菜をサラダボール一杯食べるというケーシー療法をしばらく続けたのですが、身体の冷えに直面しました。そこで野菜を効率よく摂る方法を模索。出会ったのが【モリンガ】でした。
スリランカ製のモリンガはくせがあるみたいですが、沖縄・フィリピン産のモリンガはよもぎのような味がします。青汁に抵抗のない方なら、取り入れやすいと思います。朝食時に青汁代わりに飲んでいますが、蒸しパンに入れることも。オーガニックなので、有機野菜を購入するよりもコスパはよいです。
体内をアルカリ性に保ち、腸内環境を整えるには、モリンガは最適です。
参考: