リーキーガット症候群にはビタミンD!日光浴がアレルギーを改善

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乾癬やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患は治りにくいため、患者さんはさまざまな情報に振り回されてしまいます。

わたしも乾癬歴25年なので、いろいろな方法を試してきました。まず、合成洗剤無添加洗剤に替える、化粧品・ヘアケア用品をオーガニックのものにする。衣類はできるだけ天然素材のものを着る。入浴剤を替えてみるなど。

しかし、乾癬やアレルギー性疾患の根本原因は【腸】にあるため、腸を整える施策が必要だったんですね。そのひとつが、【ビタミンD】なのです。

乾癬とビタミンD

乾癬とビタミンD不足の関係は、研究結果からも指摘されています。ビタミンDは紫外線B波を浴びることで皮膚で合成されますが、冬季では80%、夏季でも50%の乾癬患者が不足しているのです。冬季や緯度の高い地域で、ビタミンD欠乏症が発症しやすいのはUVBの強度が弱いから。

ビタミンDが欠乏しやすい理由は、日光に当たる時間が足らないこと、食事からの摂取の不足が挙げられます。さらに、腸内細菌の過剰による場合も。

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リーキーガットのような腸トラブルを改善するため、小麦・乳製品を控えたり、オメガ6脂肪酸を減らしオメガ3脂肪酸の摂取を増やすのも効果的。オメガ6脂肪酸は加工食品やファーストフードに多い油脂。オメガ3脂肪酸は青魚やアマニオイルなどに多く含まれています。また、腸内の善玉菌を増やすため、水溶性食物繊維やオリゴ糖を摂取するとよいです。

ビタミンDと日光

ビタミンDを生成するには日光浴が有効です。なぜなら、ビタミンDはUVBを浴びることで、皮下で合成されるから。

太陽から地表に降り注ぐ紫外線には、波長の長いUVAとやや短いUVBが。UVBはガラスを通過できないため、ビタミンDを合成するには屋外で紫外線UVBを浴びる必要があるのです。

ビタミンDを合成するには日光にどれくらい当たればいい?

ビタミンD欠乏症になると、乾癬やアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患だけではなく、さまざまの慢性疾患を発症します。

日光浴をするのに最適な方法は、「紫外線が強い正午前後に外で日の光を浴び」ビタミンDを十分に作ること。

太陽光を浴びることで、ビタミンD血中濃度は高くなります。お勤めの方なら、ランチの時にお店に向かって片道10分歩く、公園でお弁当を食べるなども効果的。

季節的にはUVB波の量は7月~8月が最も多く、4月~6月、9月で年間の7~8割ほど降り注いでいます。10月から3月までの期間は日光量が減るため、意識的にお日様に当たりたいもの。食事からの摂取も重要になってきます。

天気によっても紫外線量は変化。晴天が100%だとすると、薄曇りで80%、曇り空で60%、一日中雨が降っている日は30%位に落ち込みます。

ビタミンDを日光から生成する場合の日焼け止めは?

慢性疾患の予防・改善には、1日100μgのビタミンDが必要。ところが、現代人は日光不足の人が多いんです。なぜなら、紫外線の害がことさら広まっているため、日焼け止めなどでガードし過ぎているから。女性に多いのですが、お肌のシミ・シワを恐れ、真夏でもUV手袋や帽子・長袖、パンツ姿で全身を保護している人。骨粗鬆症や慢性疾患のリスクが大きいです。

アメリカの研究団体では皮膚がんなどの予防のため、日焼け止めクリームを塗ることを推奨。しかし、日焼け止めを塗ってビタミンDの生成を抑えると、皮膚がんなどのリスクが高まるという研究結果も出ています。

日焼け止めは顔面以外は塗らない方がよいのです。そのわけは、UVBをブロックするSPF30の日焼け止めを塗ると、皮下でのビタミンDの生成率は5%以下に落ちるから。日常生活上ではSPF10・PA+程度で十分ですが、スポーツ・レジャー時やリゾート地では、SPF30~50・PA++~+++が必要でしょう。

ビタミンDが豊富な食材

ビタミンDの生成には日光浴が効果的ですが、食品からも摂取できます。

  • イワシ(32μg)、マイワシ缶詰(20μg)
  • タタミイワシ(60μg)、田作り(30μg)
  • シラス干しの半乾燥(61μg)
  • 鮭(32μg)
  • サバ缶詰(11μg)
  • サンマ(14.9μg)
  • カツオの塩辛(120μg)、あん肝(110μg)
  • キクラゲ(85.4μg)、干し椎茸(12.7μg)舞茸(4.9μg)

※可食部100g当たり

魚介類とキノコ類に多く、野菜には含まれていません。肉中心の食生活でも、菜食でも、ビタミンDは不足します。日本の伝統食である、ご飯と味噌汁に魚やキノコを加えた「一汁三菜」が理想的。特に日照量が減少する冬季には、つとめて魚料理を摂りたいものです。

まとめ

乾癬などの原因となるリーキーガット症候群。アレルゲンを避ける食事法のほか、ビタミンDの摂取が有効です。なぜなら、ビタミンDは油溶性のため、体内に蓄えることが可能だから。日光浴の習慣、魚・キノコを摂るといった食事の改善などのほか、サプリメントも販売されています。

わたしの経験では、食事療法で7~8割、保湿用オイルの添付と入浴剤(重曹)の使用、起床1時間以内の太陽をベランダで浴びる、正午前後にウォーキングや買い物に行くなどの生活習慣で、9割方尋常性乾癬の症状は改善しました。睡眠・運動も大事です。

乾癬の改善、リーキーガット症候群対策にはビタミンD。できるだけ太陽に当たりましょう。

 

参考:

乾癬とビタミンD | 渋谷セントラルクリニック | 内科(更年期・遺伝子・ダイエット)、美容皮膚科(たるみ・切らない痩身・酒さ)・ペインクリニック

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